2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

北海道における大学の再編成

先週、札幌へ行ったら七大戦の開幕式をやっていた。七大戦とは旧帝国大学を前身とする大学(京城・台北の両大学を除く)の体育会が共催する定期大会である。私が一年生のときに北海道大学の主管だったから、もうそれから七年になるのか。過ぎ去りし月日の速…

蝦夷共和国

北方領土問題について国際法では二島返還がおとしどころだと述べたことがある。法的な論理で上手くいかないなら史的な論理で勝負すればいいのだけれど「北方四島は日本固有の領土です」ではどうも弱すぎる。小さな現実に拘らない外交的な戦略が必要になる。 …

地方分権と蘇秦の合従論

以前、道州制について懐疑的に述べたことがある。しかし、私は北海道職員であり、もちろん地方分権を推進すべきだと考えている。 自治体を中央省庁が制御する手段として、カネとヒトの二つがよく指摘されている。まず、歳入は地方よりも国が多いのに、歳出は…

死刑制度

結論から述べると、私は死刑制度を廃止すべきだと考えている。これは、私のことをよく知る人には意外かもしれないけれども。 最も大きな理由は憲法である。死刑は憲法の禁じる残虐な刑罰にあたる。 これに対して判例通説の立場によれば、憲法は残虐な刑罰を…

私の中で構築する文明

日本で和魂洋才といわれていた百年前、韓国では東道西器、清国では中体西用ということがいわれていた。三者は思想の構造が驚くほど類似している。つまり精神的には自国を、物質的にはヨーロッパを優れていると見なし、その良いところだけを採用しようという…