2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

人命尊重をもって国策を誤るな

第一次世界大戦といえば20世紀人類の主要な惨禍であるが、その全期間における戦死者よりも、末期に発生したいわゆるスペイン風邪による病死者の方が多いということは意外に知られていない。戦死であるか病死であるかにより、身近な人の受ける衝撃は大きく異…

源氏物語と私

富山中部高校の古典の授業は史記と源氏物語を教材として取り上げている。この難解な古典を読みこなすのが数十年来の伝統だということであったから、18年先輩の田中耕一氏も、24年先輩の高橋はるみ氏も、高校生の頃の国語の時間にこの壮大な人間ドラマに触れ…

配分から分配へ

私が初めて経済学を学習したのは高2の頃の公民の時間だった。担任でもあった森秀裕先生は受験に直接関係のない教科であるのをいいことに教科書は無視して朝鮮史だとか日独の選挙制度比較だとか自分の興味の趣くままに勝手な授業をしていた。しかし、これら…

和歌について

和歌。大上段に構えてしまい途方に暮れている。そもそも私が百人一首を覚えたりしていたのは20年も前のこと。それ以来、和歌について見識を深める機会を得なかった。そもそも人間の内面を伝えるという文学の使命を達成するには原稿用紙百枚は必要だと思う…

道州制特区

最近、FTAや特区制度について耳にすることが多くなった。これまでGATTによって画一的に進行していた国際経済における市場化について地域圏の独自性を重視しようとするのがFTAである。これまで法令によって全国一律でなされていた規制を地域の特性に応じて緩…

杜の都

朝の連続テレビ小説70作目「天花」が始まった。ヒロインに変な名前を付けて、それをそのままタイトルにするという常套手段には辟易しているけれども、藤澤恵麻はいい。「ほんまもん」の池脇千鶴以来の好印象で、天花を見てから気分よく出勤できそうだ。 舞…