2009-01-01から1年間の記事一覧

中国ドラマ

私は3年前の秋頃から、字幕も音声も英語にして映画を見るようになった。そして2年ほどの間に、映画から連続ドラマへ、英語から中国語へ、GEOやTSUTAYAから孔子学院の無料貸出へと重点を変えながらも、語学の学習ツールとしてのテレビの役割はますます大き…

家畜と果樹と

一昨日11月19日は、農業協同組合法が公布されたことにちなんで農業協同組合の日とされている。私は、役所で農業協同組合と農業共済組合に係る事務を担当していることから、なにがしかのイベントに参与できるのかと期待したのだが、肩透かしに終わった。しか…

漢とローマ

奇しくも紀元前202年という年はユーラシア大陸の東西において歴史を決する戦いがあった年として記録されている。東は垓下において劉邦が楚を破り漢による中国統一が達せられ、西はザマにおいてスキピオがカルタゴを破りローマによる地中海の覇権が確立し…

世界一周

旅好きの人間にとって極めつけの旅はやはり世界一周ではないだろうか。もっとも、青年期には充分なカネがなく、壮年期には充分な時間がなく、老年期には充分な体力がないから単なる憧れに終わってしまう人が多い。人生に一度だけでもいいからやってみたいと…

石田三成と直江兼続

NHKの大河ドラマが好調である。篤姫に続いて天地人も高視聴率だという。しかし、若手を起用してホームドラマ風に仕立てるという最近の傾向には違和感も感じないではない。たしかに一時的な視聴率には資することになろうが、それではあえて大河である必要性も…

第141回 芥川賞選評

私にとって芥川賞の候補作発表から受賞作発表までの十日余りは、現代小説を読む半年に一度の貴重な機会である。しかし同じように考えているのは「メッタ斬り!版 芥川賞直木賞選考会」の豊崎由美と大森望だけなのだろうか。今回は、彼らより早く選評を出すこ…

旅行の荷物

私にとって、最初の海外ひとり旅はインドだったけれど、このときはトランクを引っぱっていった。施錠できる頑丈なトランクは非常に重く、舗装が充分でないインドの砂利道で車輪はすぐにダメになった。金庫代わりの安心感はあったけれども、トランクごと盗ま…

市営地下鉄

JRの一日散歩切符は、近郊の普通列車が乗り放題で一日2200円、いろいろと使い勝手がよい。これに対して札幌市営地下鉄のドニチカ切符は乗り放題で500円。それでも、魅力的な商品には感じられない。魅力的でないのは、切符の特性というより、地下鉄…

財布の管理

景気が一向に良くなる気配のないまま、既に金融危機から半年が経ってしまった。財政危機のため、われわれ北海道庁の職員は給与削減が続けられているが、今度は賞与の方も雲行きが怪しくなってきた。まあ、給料分の働きをしているかと叱られればうなだれるし…

更新拒否の嵐の中で

昨秋の経済危機の頃から新規学卒者の内定取消と契約社員の雇用契約更新拒否が大きな問題となっている。 内定取消が社会経験に乏しい学生にとって大きな衝撃であるのは理解できるが、第一志望の会社の囲い込みにあって他社を回れなかったあげくに内々定をもら…

被害者の裁判参加

2日前のとある傷害事件の公判において、被害者が裁判中に被告から暴言を浴びせられて泣き出すというハプニングが発生したという。テレビドラマなどではよく見られる風景だし、発言内容も反論の域を出ない程度のものであったから、私などは占い師だという3…

第140回 芥川賞選評

30歳の誕生日を期して定期購読している雑誌のうち「法学教室」と「文学界」をやめたのだが、それ以降、本稿の芥川賞予想がどうも当たらなくなっているようだ。この間の各回の受賞作にはケチをつけたいところもあるし、受賞者が誰一人として受賞を契機とし…